10分選挙 in Tokyo

ふつうの人が知りたいなと思う内容の候補者の情報をお届け

10分選挙、はじめました

10分間で投票する政治家を決められる、サイト

「選挙、誰に投票しよう。選挙に行かないのも何となく嫌だし、でも調べるのは面倒だし」

これが、選挙がある度に私が感じること。

選挙のマニフェストはあるけど、やると言っていることが多すぎて、優先順位がわかりにくい。それに、各候補者にはどんな経歴があってどんなことが専門なのか、得意なのかもよくわからない。

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2014年衆議院選挙各党のポスター

 

就職活動や転職活動だったら、相手の目線や言葉に合わせて分かりやすく説明するのは基本だし、「自分はどういった人(これまでの経歴、専門性)で、何がしたいのか(短期的、長期的なビジョン)」を明確にする必要がある。それができて(だから)こそ、採用される。

政治も基本は同じのはず。候補者の方には、「選挙に行ってこの人に投票したい」と思わせる分かりやすい説明をしてほしい。国会答弁は国会議員内の共通言語でよいけど、選挙の場合、相手は私たち国民。だから、私たちがほしい情報を私たちに刺さる言葉で語ってほしい。今は、嬉しいことに、とても分かりやすく説明してくれている政治家の方の個人サイトもあるが、まだまだ少数である。

 

というようなことを考えて、だったら自分たちで、と考えてこのブログをつくった。

「選挙に行く前の10分間でここを見れば、誰に投票したいか分かる」ようなブログを目指している。10分間としたのは、このくらいの長さだったら、選挙に行く前に真剣に考えて、判断する時間に充てられるし、それぐらいは充てるべきだと思ったからだ。

 ブログの特徴は2つ。1つ目は、候補者の経歴や強みをきちんと把握できるようにしたこと。2つ目は、注力分野の優先順位づけをしたこと。また、候補者の方に直接ペン入れをしてもらうことで、可能な限り中立であろうと努力している。

 今夏は、参議院議員選挙もあり、都知事選挙もある、都民にとってはまさしく選挙年。中でも注目度の高い2016年都知事選で作成してみたいと思う。プロトタイプなので、内容・体裁ともまだまだですが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

若者の投票率を上げたい

このブログは、特に10代、20代の人に読んでほしい。特に、大学生になって少したって社会のことにも少し興味をもち始めている人や、社会人になって自分の生活の中に予想以上に政治が関わっていると感じ始めている人に読んで頂きたい。読んだ人が、選挙で自信をもって、自分の選んだ候補者に投票してもらえれば嬉しい。そして、最終的には若者の投票率向上につなげたい。

 

「社会に出てないから分からないし選べない」

「自分の生活に(が忙しくて)手一杯で選挙に行く暇がない」

「自分で稼いでるし政治に頼る気はない」

 

そんな気持ちは、今も昔の若者もそんなに変わらないし、仕方がないと思う。

ただ、自分たちが少数派であることから生じるあきらめの感覚、自分たちの一票なんてという思いは悲しい。確かに、団塊世代とか団塊ジュニアの人達の頃よりは当然数の原理で不利はある。けど、昔と比べても仕方がないし、何もしなければますます少子高齢化が進み、さらに若者の影響力が少なくなるだけだ。

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総務省HPより

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現状、20代の若者人口比率は、選挙人口の12%。さらに、実際に選挙で投票した人、に限ってしまうとたった7%でしかない。でも、20代までの投票率だけが仮に今の3割から8割になれば、選挙での人口シェアは18%を超えることが可能なのだ。

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若者の注力課題に予算を

子どもや若者世代のための予算を国や自治体に増やして欲しいと思ったのが、若者の投票率を上げたいと思ったきっかけだ。

今、私は学校でオンライン教育サービスを使ってもらって、新しいまなびの形をつくるという仕事をしている。学校に訪問して驚くのは、圧倒的に学校のインフラが遅れていること。パソコンルームは、私の小学生時代とそう変わらない、なかなか訪れないさびしい場所という印象を受ける。

(もちろん、タブレットを使いこなしている驚く程先進的な学校もある)

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家庭でのインターネット普及率は8割、無線LANの普及率は5割を超えているのに、学校だと回線が遅かったり、機器が古かったりして、実質インターネットを使いこなせないところが多い。

 

学校は新しいことをまなぶ場なのに、新しいことをまなぶ環境が整っていないのは悲しい。インターネット環境しかり。そして、新しいことを取りいれることが出来ない、とても大きな要因の一つはお金がないこと。すなわち教育分野における予算が少ないこと。やれ計画性がない、非効率だ、などという以前に、絶対的にお金が足りていない。お金がないと解決できないことはある。

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教育予算が少ないのは、自治体予算でも、国家予算でも似た傾向。おそらくは政治家にとっての優先順位が低いのだと思う。そして、これは結局、政治家を選ぶ私たちの総意の中で「教育」の優先順位が低いことに他ならない。

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財務省HPより

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教育に限らず、若者の課題は、当事者であるうちは関心が高いが、その後うすれていく。(それは仕方のないことだし、諸先輩方で関心がある方もたくさんいらっしゃるが)。だからこそ、子どもや若者のために予算をつけるには、まずは政治の舞台において若者の声を強くすることが重要。そう感じている。